楽しみにしていたエフゲニ ーキーシンのリサイタル。
場所はエッフェル塔が目の前に見えるシャンゼリゼ劇場
劇場はこじんまりしていますがオペラハウスとして100年前に建てられました
ストラビンスキーが聴衆から大ブーイングを受けた
ことで有名な20世紀の名曲バレエ「春の祭典」の初演、はこの場所。
どんな夜だったのでしょうか。。
1時間前に会場に着きました
もう周りには人がたくさん集っています。
ガラス扉の中にも人がいて何やら耳をすまして聴いている様子
リハーサルのピアノの音です。。
「わああ。。。」
プログラムは
プロコフィエフ
ロミオとジュリエットより
戦争ソナタ 8番
休憩
ショパン
幻想ポロネーズ
マズルカ
エチュードより
(いい加減な書き方で済みません^^;)
特に素晴らしかったのはショパン
ポロネーズやマズルカの民謡風で且つ洗練された独特のショパンのリズム感
そして懐かしささえ覚える郷愁を誘う音楽、甘い音色 はあ。。
本当に涙なしには聴けませんでした。。。。。
こんなメロディーあったかしら?
と思うほど隠れた音を引き出す天才でもあります
耳にタコができる程? 聴いているエチュードさえも
彼の手にかかれば新鮮な感覚でまた良さを再確認できる。
こんなにいい曲だったかしら?
まさにキーシンマジックが続きます。
もう聴衆は我慢できず
一曲終わるごとに大きな拍手拍手。。
流れもあるでしょうキーシンがだんだん怪訝な顔に 皆で逸る気持ちを押さえる(笑)
しかし最後の「木枯らしのエチュード」が終わるや否や
「ブラヴォ〜〜〜ッ!!」
「ブラヴィッシモオ〜〜〜ッ!!」
あちらこちらからきこえるものすごい声と拍手の嵐に驚きました
そして3階から投げられたバラの花がキーシンの頭に当たり
一瞬会場がざわっとなりました。。興奮するのもいいけれど気をつけてよね!
ロビーに集っていた品のいいムッシュマダム達をここまで熱狂させて
しまう 本当に魅力的で素晴らしい演奏でした。
幸せな夜でございました。
会場はフラッシュの嵐
一応なしで控えめに撮りましたが、よくわからんなあ
帰ってホームページを見るとなんと
日本公演の予定が更新されているじゃないですか!
しかも A席以外ほとんど売り切れ。
1月は車も買ったしかなり厳しいけど。。
ほぼ20000円の席がんばるかな。やっぱり追っかけは行くべき?
ここには確かに音楽家が生きていた
彼のショパンを聴いているとき
数日前に行ったノアンの素朴な風景や、セーヌ川沿いのきらびやかな街並み
様々な空気がこの音楽を作り出す原点なのだと強く感じました。
何度行っても飽きる事のない街
余談ですが。。
5回目にして念願のオランジュリーに出向くも
なんと今度は一時改装中!?
「今度こそ意地でもいってやるわ」
又必ず行きますからね。